●9月12日~小学5年生の作文に見る「人の心を動かす文章」とは?
今日は、ある小学5年生が書いた作文がを紹介したいと思います。
この作文は今から20年近く前に書かれたものですが、いまだに「心を打つ文章」として、
コピーライティングの世界ではよく参考にされます。
当時、作文コンクールにも入賞したそうですが、私がこの文章の存在を知ったのは、
ある経営者セミナーでした。セミナーの内容はほとんど忘れてしまいましたが(汗)、
この作文の話だけでは覚えているのです。
以下、原文のままご紹介します。(一部漢字に変更)
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「私のかあちゃんバカかあちゃん」
~ある小学5年生の作文より~
私の母は、本当にバカです。
炊事と洗濯を一緒にするから、洗濯の途中で煮物のなべが
吹きこぼれて、あわてて台所へ走ると、竿(さお)に干しかけ
たシャツが地面に落ちて真っ黒です。
そうすると母ちゃんはひょうきんそうにおどけてすぐに謝ります。
「こんな私で悪かった。ごめんね父ちゃん、勘弁ね」と。
すると、父ちゃんは「バカだなぁ」といって笑います。
父ちゃんもバカ父ちゃんです。いつかの日の日曜日の朝、ズボンを
はきながらカバンを小脇に抱えて「いけない!遅刻だ!」と飛び出していきました。
母ちゃんは落ち着いたものです。「まただね。しばらくすると帰ってくるよ・・・」
やがて、5分もするとしょんぼり帰ってきた父ちゃんは玄関で
「又、無駄な努力をしてしまった。今日は日曜日だっていうのに・・・」と笑っています。
こんなバカ父ちゃんとバカ母ちゃんの間に生まれた私が利口なはずはありません。
弟もバカ弟です。うちは家族が皆バカ一家です。
でも、私はそんなバカ母ちゃんが大好き!世界中で一番好きです。
私も大きくなったら、バカ母ちゃんのような大人になって、
バカ父ちゃんのような大人の人と結婚して、私のようなバカ姉ちゃんと
バカ弟を生みます。
どうかその時まで、バカ母ちゃん、元気で長生きしてくださいね。
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いかがでしょう?
私には、まだ子供がいませんが、この文章を読んだ時、なんともホッとした気分になるのと、
とても、「バカ」という言葉に共感してしまいます。
コピーライティングの点から見て、この文章が参考になるのは、「失敗談や欠点」
をあえて正直に出す方が、人々から共感を受けやすいということですね。
人はどうしても、作文やら、自分のプロフィールやら、また広告文などもそうですが、
どうしても体裁を気にしてしまい、結果的に味も素っ気もない内容になりがちです。
(私のプロフィールもそうですが。。。)
以前、このブログでも、会社のマイナスになるよう情報を正直に公開している企業の方が、
結果的に固定ファンが多く、業績も継続的に伸ばしているケースが多いことをご紹介しました。
なぜか?
それは、ある程度、自分(自社)をさらけだすことで、相手に信頼感と共感を与えるからに
他なりません。
上記の文章は、小学生が母親や家族に対する印象や想いを純粋に綴っただけですが、
今後のコピーライティングのヒントとなるエッセンスが多くつまっています。
ご参考まで。



1990年明治大学卒業後、野村證券に入社。以後、IRコンサルティング会社や外資系メーカーのセールスマネジャー等を経て、2001年Webシステム開発会社のマーケティング担当役員に就任。