●9月19日~「サイゼリヤ」に学ぶ経営・商売の原点
9月19日(土)。
先日、テレビ東京のカンブリア宮殿という番組で、イタリアンレストランをチェーン展開する
「サイゼリヤ」創業者の正垣 泰彦さんが、同社の経営姿勢について、
「とにかくお客さんに来てもらわなきゃ、利益も何もない」
「どうやったら、来てくれたお客さんに喜んでもらえるか、そればっかり考えている」
「そのためには、とにかく安く、そして、おいしいものを提供すること」
という趣旨のことを話していました。
私も、たまにサイゼリヤに行きますが、このお店に入って、いつも思うのは、とにかく安い。
パスタ一皿が確か500円以下で、食べれますし、ワイン1グラスが100円程度だったと思います。
味もなかなかのものです。(賛否あるかもしれませんが)
いくらファミレスとはいえ、この低価格でやっていけるのか?
これだけ安いということは、食材はあまりいいものを使ってないのでは?
と思ってしまいがちですが、同社の場合は、野菜やコメなどは、日本の地元農家と提携、すべて自社農場から仕入れ、ワインやコーヒーなどは本場イタリアからの直輸入だそうです。
つまり、決して、品質は悪くないのです。
悪くないどころか、普通の飲食店より、上質のものを使っているといっていいでしょう。
では、低価格展開でどうして収益が出るのか?
それは、
1、極力ムダを省いた効率的な店舗運営~料理素材はすべて自社工場でカットし、
できるだけ短時間で料理ができるような状態でお店に配送される。
=>事業資産投資効率が業界平均よりかなり高い
2、無価値動作の徹底削減で、スタッフは少人数で運営。ちなみに調理場に包丁はない。
3、お客さんを待たせないように、あえて、繁盛店の近くにもう一店出店する。=>機会損失の減少
4.メニュー単価は低いが、数を注文するので、一テーブルあたり単価はそれほど低くない
5.リピーターが多い。本場イタリア人や海外のお客さんも多い(らしい)。
というのが、表面的な理由。
ですが、私は、正垣氏のインタビューを聞いていて、やはり経営・商売に対する姿勢・考え方が
一番大きいのではないかと感じました。
「集客なくして、顧客満足なし」
「顧客満足なくして、商売繁盛(利益)なし」
簡単にいえばそういうことだと思います。
そして、その顧客満足のために、低価格でもおいしくて質の高い料理を出し、いい接客をすれば、
利益は自然に後からついてくる。
ちなみに、正垣さんは理系出身。かなり理詰めで経営を考える人だそうですが、
その方が話す言葉だけに、説得力があります。
「お客さんからいかにありがとうといってもらえるか?」スタッフにはそれだけを考えるように
指導しているそうです。
ですので、この店では、店員に気持ちよく働いてもらおうと、とにかく「ほめる」ということを
実践しているそうです。
スタッフが楽しく働ければ、お客様にも良いサービスを提供できる。
考えて見れば、あたりまえのことですが、多くの飲食店では逆のことをやっているように思います。
また、社長だから、会長だからと、高級社用車や新幹線のグリーン車、飛行機のファーストクラス
などに乗ることなく、そんな金があるんなら、社員の給料を上げたり、お客様へのサービスアップに
使うとも話していました。
そういえば、「ここが変だよ、日本の営業」の著書で有名なソフトブレーン創業者の宋さんも、
まったく同じことを言っていました。
「中小企業の場合、経営者の生活スタイルを見ていれば、その会社が伸びるか、
衰退するかわかる」と。
肝に銘じなければと思った次第です。。
ということで、みなさん良い連休を。



1990年明治大学卒業後、野村證券に入社。以後、IRコンサルティング会社や外資系メーカーのセールスマネジャー等を経て、2001年Webシステム開発会社のマーケティング担当役員に就任。