●2月27日~あなたの会社は何屋さん?(自社のUSPを強化する方法)
いやー寒さが逆戻りですね。。
さて、よく当社では、マーケティングや集客をうまく進めるポイントとして、製品の売り込みをする前に、自社のUSP(独自性・差別化)と事業コンセプトを明確にすることが重要であるというお話をします。
では、どうやって、自社製品やサービスの差別化を打ち出すのか?
オンリーワンの新製品を出すというのももちろん良いのですが、現実には、そんなに高い技術力を持つ中小企業は多くありませんし、独自製品の開発や発掘には、時間もコストもかかります。
何か特別な商品やサービスがあるわけではない・・一般の中小零細企業は、競合他社がひしめく分野で、なかなかその差別化を打ち出せずに苦労しています。
ですが、ちょっと物の見方や発想を変えるだけで、決して新しい技術や優秀な人材など持たなくとも、業績を伸ばすことが可能だという事例をお話したいと思います。
徳島県に、「小林ゴールドエッグ」という会社があります。
この会社は、社名どおり、様々な養鶏場の「たまご」を販売しています。
現在の社長は5年前に事業承継された2代目小林社長。
引き継がれた当時は、業績も不振で、完全に大手に食われるような状態だったようです。
自社が小規模で、たまごの品質にもばらつきがあるがゆえに、大手のように規格品として同じサイズの卵を大量供給できないのが最大の弱点でした。
しかし、小林社長は、発想を変え 「大量に同じサイズの卵を取りそろえられないのは 一般では弱点なのかもしれないけれど きっとこの弱点を強みに変える方法があるはず」と考えます。
そして思いついたのが、 「たまごのソムリエ」というサービスです。
卵料理といえば、ゆで卵、卵やき、オムレツなどが代表的ですが、それぞれの料理の用途にあった卵を選定、チョイスするという方法を提案し、以下のような品揃えにして、販売体制を大きく変更します。
例)
めだまやき専用、たまごかけごはん専用
ゆでたまご専用、たまごやき専用
親子丼・カツとじ専用、オムレス専用、温泉卵専用
などなど、他にもたくさんあるようですが、実際に、上記のたまご料理を口にしたお客は、「たまごって(料理ごとに)こんなに違うんだのか?」と驚かれるそうです。
この事業アイデアによって、同社は小規模ながらも収益も順調に伸ばし、現在の不景気でも売上は好調だそうです。
ここで重要なことは、このサービスを発案・実践できた背景には、単なる「思いつき」ではなく、同社経営の明確なコンセプトがあったからに他ありません。
そのコンセプトとは、【生命の源である「たまご」という食材を通して、お客様の食卓へ「おいしさ」と「健康」をお届けする事を目的とする企業】というものです。(同社HPより)
上記がベースにあって初めて、単なる「たまご屋さん」から、「健康や食育を提案するたまごのソムリエ」へ脱皮し、自社の差別化が可能になるんですね。
ぜひ、今後の事業戦略の参考にしていただければ幸いです。



1990年明治大学卒業後、野村證券に入社。以後、IRコンサルティング会社や外資系メーカーのセールスマネジャー等を経て、2001年Webシステム開発会社のマーケティング担当役員に就任。